子どもが安心して暮らせる国

このブログでは、災害や事件などの話は
あえて書かないようにしていました。
簡単に触れられる話ではないし、
書く事で誰かが傷つくかもしれない確率が
高くなるからです。
そもそもこのブログのカテゴリーは
「突っ込む」だと思ってるので
(そんなカテゴリーはない)
立ち位置的にも書きにくいなと。
でも、新潟の女の子が若い男性に
攫われて、命を落としてしまった事件。
これを海外に住む一母親がどう感じたのか、
言わせてください。
この話題に特に興味のない人は
もちろんスルーをお願いします!
私はインドに2年半、
家族とともに暮らしました。
子どもはその時3歳、6歳、10歳。
そしてタイ、バンコクにスライド。
タイで初めて会う人に
1番良く聞かれた質問は
「毎日カレー食べてたの?」ではなく
「インドは治安悪くなかった?」

でした。
インドは子どもが巻き込まれる事件が多い、
というイメージは、
ニュースなどで色濃く
印象づけられているのだな、と、
バンコクで初めて知った。
日本でも同じだろうと思う。
インド=治安がとても悪い、というイメージは
強いんだろう。
そんな治安の悪い国に子どもを連れて
住む事に怖さはなかったの?

という質問なのだと思う。
私はインドに行く前に色々情報チェックを
したが、生活についての情報だけで
精一杯で、安全かどうか、までは
考えてなかった。
会社が帯同していいと言うのだから、
まあ大丈夫なんだろうという程度の認識。
(帯同できない国もある)
実際に暮らしてみると、
もちろん事件がたくさん
起きていることはわかったが、
結果としてインドは全く安全な国だった。
なぜかというと、
会社が支給してくれる車とドライバーがいて、
学校もスクールバス。
夜になると習い事以外は出歩かないし、
夜遅くの繁華街にはもちろん行かない。
子どもだけでどこかに行くという場面は
ほぼないと言っていい状況だったからだ。
基本的にインド人は子どもに優しいし、
日本人にも優しい。
観光客はいつも狙われるが
(多分どこの国でもそうなんだろうと思う)
観光地にさえ行かなければ、
住んでる人にはそこまでふっかけたり
騙したりしない。
でも、それはたまたまで、
気をつけていても、突然何かに巻き込まれる
ということはもちろんある。 
ただ、それはインドも日本も
タイも同じである。
日本だって、こんな風に
普通に暮らしていて突然深い穴に落ちる、
みたいな目に遭うことがある。
今流行りの、
偶然は必然、引き寄せの法則、
というようなルールは
こういった事件には通じない。
本当に深い穴が、私たちの歩いてる道に
巧妙に隠されて存在しているのだと思う。
すごく気をつけていても、
落ちる時は落ちるのだ。
海外に暮らしていると、
その怖さを、日本にいる時よりも
肌身に迫って感じる時がたびたびある。

でも、じゃあ

インドも日本も同じなの?
というと、それはやはり違う。
日本は子どもが1人失踪すると
大事件として日本中に報道されて、
多くの人が同時にその成り行きを
見守るようなことが多く起こる。
インドでは、子どもが毎年約80,000人
失踪していると言われている。
もうニュースにもならない。
それをテーマにしたのが
映画「Lion」である。 
実話を元にした話で、その映画の最後の
最後に流れたテロップで、
私はそれを知った。
80000人?!?!
インドはそういう国なのだ。
子どもが完璧に安心して暮らせる国は
基本的にはないのだろう。
深い穴に落ちないことを
祈り続けるしかないのだと思う。
辛い目に遭ったすべての子どもが
その辛さを乗り越えられますように、
そして、
新潟の女の子のご冥福を心から祈ります。

コメント

  1. emiemi より:

    SECRET: 0
    PASS:
    臓器売買に、人身売買
    いろんなことが言われてます。
    私もスーパーなどでは常に子どもの確認をしながら買い物をしています。
    日本も、だんだん私たちが子供の頃のような安全さはうしなわれつつあるのですかね、、、
    子供には子供らしくのびのびしていてほしい。
    それが願いです。

  2. mintgreen0117 より:

    SECRET: 0
    PASS:
    >emiemiさん
    タイでもそんな話は聞きます。
    日本でも、元警官のママが、トイレに入るときは空いてる個室の中を本当に誰もいないか全部確認してから使用する、と言ってました。
    子どもが子どもらしくのびのびいられることが1番てすよね!!

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