アジアとはまた関係ない内容で
申し訳ないのだが、
このブログはそもそも私の個人的な
備忘録でもあるのと、
個人を掘り下げると
普遍に繋がると信じてるので、
書いてみる。
これって子育てのキモだなと
思った出来事である。
うまく書けるかな…
先日、
ふとしたことで長女ラスカル（12）と
喧嘩になった。
まあ、私が一方的に悪かったのに
逆ギレしてしまったのだ。
そのことをあやまり、
色々話しているうちに、
「ホントは言いたいことがあるけど
我慢している」と彼女が言うので、
「どんなことを我慢してるの？
今なら受け止めるから言ってごらん」
と言った。
すると、なんと彼女は幼稚園の
年中だった時の出来事を言い始めた。
当時、彼女が幼稚園に行ってる間に
スワンボートレースを見に行くという
予定を入れていたが、
ラスカルが嫌がったので
「絶対スワンボートに乗らない」
と約束して、出かけたのである。
しかし、連れていた長男ハッチ
（当時一歳）が、乗りたいと言って、
約束を破り乗ってしまったのだった。
後からそれが発覚して、彼女は号泣して
かなり長い間怒った。
私は、その場は謝ったけど、本心では
あまり重要なことと思ってなかった。
なぜなら…
子どもの約束を見くびっていたのだ。
とても軽く考えていた。
「ねー、今日の夕ご飯ハンバーグにして」
みたいな、軽い約束だと思っていた。
そして、約束を破ったのに対して、
ごめんねって言ってるでしょ。
もう、やってしまったことだから、
どうしようもないじゃん。
と、思って、そう言った。
今思えば、
私は、若干5歳の娘からですら、
非を責められるのが嫌で、
ブロックしていたのであった。
これを
ラスカルの視点から見ると…
約束を破られた、そのきっかけが
まだ小さな弟であり、自分より弟を
優先したのだ、というショック。
そして、そのショックを幼いため
言葉でうまく説明できず、
泣くしかないため、
周りの大人からは
「なぜそんなに泣くの？」
と、ちょっと変な子扱い、または
「ママが大好きなんだねー」
と意訳され、
「この話はもうしないね」
などと見当違いの対応をされた。
（私ではなく、
ラスカルがそう感じたということです）
そして、ママにすら、自分のショックを
理解してもらえなかった、という絶望。
その気持ちを解消しないまま、
ラスカルは成長した。
ラスカルは頑張って、
もう少し大きくなって
言葉がうまく言えるようになったとき
その時の気持ちを説明しようと試みた。
インドに来たときなので、四年生くらい。
その時の私も対応は同じで、
「なんで今更そんな昔の話をするの？
どうしようもないことを言われて
私は悲しい」と、また更に拒絶される。
とにかく、私は責められるのが嫌だった。
そして今に至った。
ラスカルはもう
6年生も終わりに近づいていた。
私は、6年生のラスカルが
雄弁に自分の気持ちを説明したので、
やっと当時のラスカルの気持ちを
理解できた。
誰にも理解されず、孤独で、
なすすべがなく、泣くしかなかった
小さいラスカルの気持ちを。
12歳のラスカルの中にいる
5歳のラスカルに、ごめんね、
と心から謝り、
嫌だったね、と共感することが、
やっとできたのだった。
5歳のときにこれができていたら、
彼女の中でこんなに大きなショックには
ならなかっただろう。
この出来事は、彼女の中でどんどん
転がる雪だるまのように
膨らんでいたのだ。
子どもの涙や言葉って、
いつも本気だし、言葉が足らなくて
言えてないだけで、
大人の感じていることと同じ重さの
感じ方をしているんだ、と私は
ようやく悟った。
だから、ちゃんとそれをわかって
受け止めないといけないのだ。
大人から見て
メルヘンなことを言ったり
つまんないことで泣いたり
間違ったことを言ったりしても、
それがその子の精一杯の表現なのだ。
笑ったりバカにしたり
面倒くさがったりせずに、
そうなんだね
と心から受け止められる
ようになりたい。
ただ大声で泣いてるだけに見えても、
言いたくて言えない言葉が
その中には詰まってる。
今気づけてよかった。
なんかギリギリ
ラストチャンスだった気がする。
本格的に思春期に入ったら、もう
完全に諦めて、
もう一度説明しようとは
してくれなかっただろう。
このことがあってから、
最近ぐんぐん見た目が大人になってきた
ラスカルが、とても幼く
見えるようになった。
失敗しても、可愛いなあ、と思える。
まだ5歳の次女フローレンや、
8歳だけどまだ
中身あどけないハッチにも、
同じ気持ちで接しないといけないなと
褌を締め直す気持ちになりました。
そもそも褌…
締めてないけどね！！！！
クリックお願いしまっす！
コメント
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いつも拝見させてもらってます。
これを娘さんが読んだら、本当に嬉しいし、お母さんのことがさらに好きになりますね。別の視点で、自分の母と重ねてしまいました。母の気持ちが少しわかる気がしました。気づきをありがとうございます。最後に、、、褌、、、、読めなくて検索しましたw
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子育てのキモかぁ。
いつもこういう記事もとても好きで、考えさせられます。どこまで、親が子供の気持ちに従うというか、汲み取るかというか。
親の約束破りかぁ。
ほんとに考えさせられます。
ちょっとほっこりさんの言いたいことから随分ずれちゃうかもですが、
私自身が姉妹の長女で私は割となんでも忘れますが、
6歳下の妹は、、、
何かあると、大人になった今も、聞いてほしいことがる！〇〇された約束を破った⚫⚫は忘れられない。と親に言ってるのをみてえ？って私はよく思うのです。。。
私の割となんでも忘れるという本心は、忘れないとイチイチ親の操縦？約束にさからってたら、
自分の心が持たないからだったわけで。
長女の宿命だったりもするかもな。（笑）
でも、そうおもえるようになったのは、
高校生くらいですね。
まぁ、また何かちゃうこと言うてるわ。ええや。って聞き流す。
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いつもブログを楽しみにしています。
今日の記事はとても心に響きました。
私自身も長女ちゃんと同じような経験をしています。当時同じ5歳だったのですが、心無い母の一言に号泣しながら自分で作った作品を自分で壊した経験があります。そして成長してから、その事を母に訴えましたが「そんな事覚えてない。どれだけあんたはしつこいの！」と叱られて、以来母に甘えることも信じることも出来ないままです。(むしろ大嫌いで会話もしたくないです)
我が子の気持ちを時間はかかったかもしれないけど、ほっこりマダムさんはきちんと受け止めてあげられる素敵なお母さんだと思います。「ラストチャンス」と表現されてましたが、本当に長女ちゃんが吐き出せて、一生こじらせたままでなくて良かったです！！！
異国の地での三人の子育て、これからも頑張ってくださいね！！応援しています。
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＞ノマダシアさん
わあーっ！！！
ち、ちょっと興奮しすぎて…個別ラインします！
お母様のことと重ねられたとのこと、
そんな風に読んでもらえて嬉しいです。
母娘は縁の深い関係ですよね…
褌、私も携帯が勝手に変換しただけで、
へえー、と思いながらそのまま載っけました！すみません（笑）
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＞miiさん
うんうん。私も同じかも！
防御のために忘れてる。
妹はすごく覚えてて後で怒られる。
みたいなの。同じだー。
長女は色々圧が高いから、宿命というのもそうだと思う。
忘却っていうのは、なかなか使える武器だよね。
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＞うーちゃんママさん
そのお母さんの気持ち、全く私と同じです。
どれだけしつこいのー！とびっくりしたんです。責められてると思ったんでしょうね。普通、もし大人同士の話なら、「あんなことがあって嫌だった」と言われたら、責めてることになりますもんね。
でも子どもって、責めてるというのもあるかもですが、それよりももっと、親に分かって欲しいんですよね。
うーちゃんママさんは今子育て真っ最中だと思うのですが、ブログに少しお邪魔しただけでも、とっても優しい愛情に満ち溢れたママさんであることが伝わって来ました。
それだけでも、お母さん子育て大成功だなと思います！
温かいコメントありがとうございました♡
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わかる。
私はお母さんを嫌いになりたくない、憎みたくない、お母さんはそんな薄情な人ではないと、何度も心を折られて、でも、お母さんはきっとわかってくれる、分かり合えるという希望を持って話すけれど、その度にぐちゃぐちゃにされる。
少し前に、娘さんと同じ様な気持ちを、母に話してみた。
そうしたら、母は、私のことを『精神がおかしくなった。精神病になっている。』と、親戚に言って回った。
それを母から聞いて、・・・絶望に絶望を重ねて、本当に自分のことしか頭にないのだと思った。
もう、分かり合うこともないし、今まで何回も諦めないで頑張ったけど、あぁ、この人とは分かり合えないんだと、初めて諦めましたね。
大人なんて、こんなものだよ。
自分のことしか考えてないで、自分のことを押し付ける。
やってられない。
こんな大人にはならない。
こんな家庭に生まれて、本当に苦しかったよ。
今度生まれてくる時は、愛情たっぷりの、仲良し家族の中に生まれるんだ(๑•̀ㅂ•́)و✧！！！！！
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いつも楽しく拝見しております┏●
私自身は25,23,21の子を持つ母で 子育ては終わってるかのようですが…
読みながら号泣してしまいました(T_T)
長男が9歳の時に離婚して
シンママで3人育ててきましたが
私の力もたかがしれてるのは分かってたんで
(とにかく自力で生きていけるように)
進学 就職 それに伴う引越しも…
それ以前に
中学生位からはインフルであっても自力で病院行かせたり(徒歩2分ですが…)
とにかく自力で出来そうな事は全て自力でやらせてきました。
子供たちは成人した今でも何も言いませんけど
他の家庭よりはドライなイメージです
子供たちを愛してますけど
子供たちにしたら それほどの思いを感じさせられなかったのかも……
長男次男が仕事で独立して
この春長女が嫁にいこうと…
私
一人暮らしです
寂しいけど
それぞれちゃんと自力で生きる力だけはつけたと自負しております！
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子供は母親に拒絶されるのが一番のショックにんですよね
私はそうでしたよ
私はいつも母親に拒絶されて悲しかった
どんなに小さな頃の記憶でもその悲しみは忘れられないんです
ラスカルちゃんの気持ちを聞く事が出来て良かったですね
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なんだか読んでいて泣きそうになってしまいました。確かに大人がなんて事ないと切り捨ててしまった子供の感情がありそうです。我が子にもいくつか思い当たり、ゆっくりと聞いてあげようと思いました。ありがとうございます。
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＞くみさん
親というだけで、家族というだけで、分かり合えるはず！分かり合えるのが理想！というのが自然と大前提になっちゃいますけど、
相手は自分とは違うアイデンティティを持った個人なんだから、相性もあるし、分かり合えるなんて幻想なんじゃないか。
と、大人になってやっと気付きました。
でも一方で、赤ちゃんがお母さんをわざわざ選んで生まれてくる、という考え方を私は強く信じていて（この話またどこかで書きたいと思ってますが）きっと…くみさんも同じなんじゃないかと思うのですよね。（勝手に決めてすみません）
そして、もしかしたら、もうその目的は達成されたのかもしれないです。分からないですが…
私も自分の母との関係は色々問題があるなあと感じています。でも、長い付き合いの中で、一瞬でも何かを分かち合えたなら、もういいかな…なんて最近思うようになりました。
くみさん、苦しい気持ちをコメントしてくださりありがとうございました。
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＞MAKOKONさん
月並みな言葉で恐縮ですが、女手ひとつで3人のお子さんを育て上げたとは、本当にお疲れ様でした。
娘さんのご結婚、息子さんの独立、おめでとうございます。
愛情は見えないもので、なかなか伝わったのか分からないですが、立派に成人されたということは、充分な愛情のもとに育った証なんじゃないかと思います。
私もいつか全員巣立って、寂しいなーなんて思う時がやってくるのでしょうね。
でもそんな、何にも依存せずにやっていける女性、憧れです。目指したいと思います！
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＞チャコールさん
チャコールさんのコメントにじわっと来てしまいました…
私も小さな拒絶を子どもに繰り返しているときがあります。
お母さんだからといって、人間的に子どもより上、ってわけでもないんですよね。
とにかくいっぱいいっぱいなんですよね。
だから子どもをたくさん悲しませてしまうんですよね…。
チャコールさんの悲しみが少しでも軽くなりますように！！
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＞Decor Craftさん
ご近所の方にブログを教えていただき、少しずつお邪魔しております。
そのうちお会い出来るのかも…なんて思いながら読んでいたので、コメントにドキドキしております。
Decor Craftさんは娘さんととってもよい関係を築いておられるように、ブログから感じましたよー！
そしてきっとアーユルヴェーダ的にはバータ体質なんだろうなー！と強く感じています。
バータ体質の方は、時々「意識して休息する」ことが必要になりますので、時々自分をめっちゃくちゃ甘やかす自堕落な1日を設定するといいんじゃないかなーなんて勝手に考えておりました（笑）
またお目にかかれる日を楽しみにしております！
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いつも楽しく拝見してます。
今回の記事、とても心に響きましたのでリブログさせて頂きました。
事後報告ですみません。
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＞ゆうまさん
リブログありがとうございます！！
こちらこそ返事が超スローですみません。
かなり恥を忍んで書いたので（笑）
そう言って頂けると嬉しいです！！