インドの思い出から気がついたこと。インド人が思う日本人のアンモラルな部分とは

こんにちは。インドからのタイ駐在を経て北関東に本帰国したほっこりです。
コロナウィルスの影響が、インドやタイ、あるいは旅行したことがある国々でどんなふうに変化しているのか、みんな無事なのか、そんな目でニュースやツイッターを見るようになりました。
今イスラム教ではラマダン(断食)が始まってますが、そのせいで人々が、より外に出ているようです。
ああ心配…
そんなことを思いながら家の掃除をしてて、ふと思い出して、ハッとしたことがありました。

インドはジャイプールに旅行した時の、軽い思い出です。
ジャイプール旅行記①風の宮殿

ジャイプール旅行記②アンベール城

ジャイプール旅行記③シティパレスとジャンタルマンタル

読み返してみたけど、軽い出来事すぎてここには書いてなかった。笑
観光地を巡ってる時、暑かったので、露店でジュースを買おうとして
「これひとつください」と指差したら「50ルピーだよ」と言われたのです。
いや、この小さなペットボトルは30ルピーでしょ。
と思って裏返して確認したら、やっぱり30ルピーと明記してある。
そこを指差したら、そのお店のお兄ちゃんは
「テヘッ、バレたか」
みたいに軽ーく笑って、30ルピーで売ってくれました。
その時、私が感じたのは
「ジャイプールは観光地だから、こういうこと平気でやるんだな!危険!」
くらいの気持ちでした。
普段住んでるデリーの住宅地近辺のマーケットでは、そんなこと言う人は誰もいないです。
観光地はやはり1番、そういうノリの店が多いのですよね。まあ、そういう値切ったり見抜いたり騙されたりするのも旅の楽しみのひとつ、みたいな感じです。
でも、今振り返って、ふと思ったのです。
30ルピーと50ルピー、差額は20ルピー。どんなに多く見積もっても約40円。
いくら物価が違うと言っても、そんな大儲けにはならない。
彼らはそういう「うまくいけばちょい多めにもらえるかな」ということを、悪びれずやっている。別に生活が困窮していて…というのではないと思う。
そういうのって、日本の感覚からいけばアンモラルな行為です。
日本は値段と品質が正比例していてとてもわかりやすい値段設定です。
でも彼らはそういう感覚はない。

だから私は「彼らはなんてアンモラルなのだ」と思うことになるんだけど、
よく考えてみたらそれは「モラルが違うだけ」

いわば「アナザーモラル」みたいなことなんじゃないかと。
インド人から見たら、日本人こそ「えーっ、そんな事するの?!」みたいなことがあると思う。
例えば子どもの運動会より仕事を優先したり(注…インドに運動会はないんだけどね)、
家で家族と夕ご飯を食べるよりも残業を優先したり、
冷たく冷やしたビールをガンガン飲んだり、(インドでは冷たい飲みものは良くないものだと考えられている。しかもお酒はおそらく多くの人は飲まないかな)
あ、そうだそうだ。牛肉や豚肉を美味しい!と食べたりするのも、ヒンズー教やイスラム教の人からしたらええーってことですよね。
それはインド人にしてみたら日本人こそが超アンモラル。
つまり、我々は大切にすべきことに違いがあって、一致しないだけであって、モラルのない人、モラルのない文化なんて存在しないのだと思う。
だから、モラルや常識が違うということをまず知ること、それを下や上に見ないでフラットに考えること。
相手は自分とは違うものを大切にしている、そのことを馬鹿にして笑ったりしないで尊重する姿勢が大事なんだろうなと。
それって良く考えたら、私と子どもや、私と旦那さんの間にも言えることだけど…(笑)
「みんなちがって、みんないい」は金子みすずさんの素敵な言葉ですが、
それを実行するには、相当の思考の鍛錬と、かなりの覚悟がいるんだろうなと、
改めて思ったのでした。
暇だと色々なことを考えるね。(笑)
当時の写真を
貼っておきます。

ジャイプールまた行きたいなという
気持ちを込めて…!

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